財政赤字 2009 3 22

 今回の金融危機において、
金融業界や自動車業界の行動を見ていると、
こう見えてしまうのは、私だけではないと思います。
「お父さん、投資に失敗したから、お金を貸してくれ」
 しかし、お父さん(連邦政府)も苦しいのです。
国際政治学者の浜田和幸氏によると、
「2007年11月の時点で、
アメリカ政府の累積赤字は53兆ドル(約5200兆円)に達し、
会計検査院は、『救済の可能性はゼロに等しい』と、
財政破綻宣言を行った。
今年1月、累積赤字は65兆5000億ドル(約6400兆円)にまで膨れ上がっている。
 今や、アメリカの政府予算のおよそ半分が、
借金の返済に充てられている始末で、
とっくにデフォルトに陥っていても不思議ではない」(SAPIO 2009 3/25)
 こんな現状をよく知っているのに、
金融業界や自動車業界は、
「連邦政府の金庫から、いかに資金を引き出すか」、
そんなことばかり考えているのです。
 実に、嘆かわしい。
自助努力という言葉は、アメリカでは死語になってしまった。

















































トップページへ戻る